孔子【論語】これを導くに政を以てし、これを斉うるに刑を以てすれば、民免れて恥ずるなし。

論語孔子の言葉。

 

子曰く、これを導くに政を以てし、これを斉うるに刑を以てすれば、民免れて恥ずるなし。

これを導くに徳を以てし、これを斉うるに礼を以てすれば、恥ずるありて且つ格し

 

師は言った、

民を導くのに法令を用い、刑罰で国民を統制すれば国民は法令や刑罰の裏くぐりま逃れる事ばかり考え悪を恥じる心を持たなくなる。道徳によって民を導き、礼儀によって民を統制すれば、民は悪を恥じる心が育ち、その身を正すようになるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

● これを導(ミチビ)くに政(セイ)を以(モッ)てし、これを斉(トトノ)うるに刑(ケイ)を以(モッ)てすれば、民(タミ)免(マヌガ)れて恥(ハ)ずるなし。

国民を法令や刑罰で導き、統制しようとしても抜け穴を探し罪を免れる事をばかり考え悪を恥じなくなる。

 

人を統制し、導くにはルールや罰だけだと人は罰を嫌がりルールを守ろうとするが、バレなければ大丈夫、ルールの穴を見つけ形ではルールに反しなければ大丈夫。と表面的な統制に過ぎない、バレなければ、ルールに反しなければ悪事を行うでしょう。

 

 

 

●これを導(ミチビ)くに徳(徳)を以(モッ)てし、これを斉(トトノ)うるに礼(レイ)を以(モッ)てすれば、恥(ハ)ずるありて且(カ)つ格(タダ)し。

民を道徳により導き、礼儀により統制すれば民は悪を恥じる心が育ち正しい行いをすだろう。

 

人を導く為に道徳の心を伝え、統制するのに礼儀を教えれば心から悪を恥じるようになる、そうなれば自ら恥じのある悪事を行わないでしょう。

自分が悪い事、間違いだと思う事はルールがなくても行いませんよんね、孔子はルールや罰だけで縛るのではなく人々の心に道徳を育てよう、そうすれば皆が自ら良き道を行き、それこそ誠の統制だと言いたっかのでしょうか。