孔子【論語】政を為すに徳を以てす。譬えば北辰の、その所に居て、衆星のこれに共かうが如し。

論語孔子の言葉。

 

子曰く、

政を為すに徳を以てす。

譬えば北星の、その所に居て、衆星のこれに共かうが如し。

 

師は言った、

政治を行うに際して道徳を持って行う。

例えばそれは北極星はその場を動かずとも、それを中心としてその周りを星々が巡るようなものである。

 

 

 

●政(セイ)を為(ナ)すに徳(徳)を以(モツ)てす。

政治など国を治める者は道徳の心、思いやりや愛を持って治める物。

 

 

今の日本では当たり前な民主政治、国民が支持したい人に投票し為政者が決まっていく、そしてその中から国のリーダーを決める。

その為に為政者やそのトップは国民や仲間の支持を集めようと「徳」を見せる。その「徳」は誠の物であり、綺麗か?と聞かれたらわからない事も多い、、、が。今、日本は民主主義の国で形だけでもそれがベースですね。

ですが孔子が生きた時代は中国大陸の紀元前5世紀、周王朝が衰退し諸国が分裂し争いが絶えず各々が欲望と願望をぶつけ合い「礼」が失われた時代でした。

力や権力で抑えてもいつかは反発され、侵略、戦争、クーデター、分裂を繰り返す。

孔子はもっと「徳」の心を持って国を治めるべきだと言いました。

 

 

 

●譬(タト)えば北辰(ホクシン)のその所(トコロ)に居(イ)て、衆星(シュウセイ)のこれに共(ム)かうが如(ゴト)し。

例えば北極星はその場を動かずともそれを中心に他の星々がめぐってる。

徳のある物の周りには自然と人が集まって来る。

 

 

権威がある人、富を持つ人、才能を持つ人。

どれも魅力的で付いていけば利がありそうですね、でもその魅力はその人自身ではなくその人の持ってる物の魅力です。では「徳」の魅力は?

自分はその人自身から出る魅力だと思っています。どんなに魅力的な物を持ってたとしても「徳」が無ければ権威、富、才能、がなくなれば魅力もありません。そしてそれを奪いとり自分の物にもできる。その人以上の権威、富、才能を持つ事もできる。そうなればもうその人について行く必要は無いでしょう。

では「徳」の場合はどうでしょうか、もしかしたら何かのきっかけで心が乱れ、「徳」を失う事があるでしょう、、。でもその周りに集まった人々は見捨てる事はせず助けようとするでしょう、何故ならその人達も「徳」に魅了され「徳」を持って居るからです。

そして奪い取って自分の物にする事は出来ないでしょう。物理的に無理だと思いますしその奪い取るという行動の時点で「徳」は失われます。

その人以上の「徳」を持つ、充分あり得ます。「徳」は与え合い、膨らんで行く物だと思います、その人の良いところ見て学び自分もそうゆう人になりたいという「徳」がつく、人は人や環境に影響されやすいものです。やその人の「徳」に集まった人はなおさら影響されるでしょう、「徳」を失わない限りそこにクーデターや、侵略、戦争はないでしょう。

でも「徳」は気を抜いてると気づいたら失ってしまう事があります。ずっと皆んなが維持し続けるのは難しい事だと思います、そんな簡単に行かないから2500年後の今でも何処かで戦争や紛争などの願望や欲望のぶつけ合いがあるのでしょう、でも人類社会は確実に変わってます、戦争は少なくなり、民衆の声が届くようになり世界はグローバル化し国境、人種を超えて

人々は繋がってる。戦国時代を乗り越え日本は統一され、人々の安定が広くなり世界大戦を経験し今の日本があるように、いつか世界はもっと安定し、勝手な一部の権力だけで戦争を決め国民が殺し合う事のない世界になると思ってます。

人類の道徳は確実に成長していると自分は思っています。

 

 

 

「礼」とは、、、

元々は先祖ほ祀る宗教的な儀式を意味した、やがて礼儀作法という一般的習慣となっていった物。

目上の人や他者への敬う心や、思いやりの心など内面的な物が態度として外面に現れた物。

 

まぁ礼儀の無い人より礼儀のある人の方が広く多くの人からの印象は良く、話しやすいですよね、挨拶しない人より挨拶してくる人の方が話しやすい、返答もしっかりと対応してくれる人の方が関わりやすいですよね。

 

 

 

 

 

 

「徳」とは、、

徳のハッキリした定義はなく、、、人の善なる心と言うべきでしょうか、、では何「善」なのか、、ってなりますよね、、笑。

自分は人が人を思う心だと思ってます!(ザックリ、、笑)

 

わかりやすいのでは孟子の言う【四徳】の仁、義、礼、智。があります。

 

仁→思いやり。

 

義→正義、人としてなすべき事。

 

礼→礼儀。

 

智→道徳性、道理を理解する知恵がある。

 

後に前漢儒学者董仲舒(トウチュウジョ)

が【四徳】の考えに「信」を加え【五常の教え】(仁、義、礼、智、信)を発展させていった。

 

細かい所は長くなるので専用の記事書きます、、。笑

ザックリ「徳」とはこううゆう感じですね。